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Y!mobileのCMを見てスマホの料金プランについて考える!

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先日、Y!mobile(旧イー・モバイル)の広告で「スマホの料金プランって複雑~」の様な表現をしていて、さも自社の料金プランは簡単、といった宣伝をしていたので、その辺について考察したいと思います。

料金プランはスマホプランでS・M・Lとあり、それぞれデータ容量に応じて料金が異なっているようです。
まずはデータ通信について。
月に1GB・3GB・7GBと区分けされていますが、この時点で十分面倒です。
使用者はその容量を気にしながらデータ通信を行わなければならず、超過すれば低速回線or500MB毎に500円支払って解除することになります。
ちなみに1GBなど、現在の画質であれば映画を1本も観ればすぐに到達するでしょう。
ワイモバイルさん!これじゃ他社と大差無いですよ!
最も簡素なデータ通信の料金プランというのは、データ定額(上限なし)です。
顧客が一番理解しやすく、簡単なのは不要な条件の無い”データ定額”のみになります。
まぁ常時大容量の通信を行う場合の制限は許容されるべきかと思いますが、とにかく料金プランを複雑にする条件を付け過ぎなのです。

次に通話無料サービスと題しての通話定額。
すべてのかけ先へ通話料0円、国内通話がかけ放題!と謳っています。
ただし、1回10分以内、月300回までという制限付きです。
それを超えた分は30秒20円という素晴らしい請求が来ます。
プラス1000円で通話定額に出来る様ですが、基本プランが制限付きの料金設定になっています。
“スーパーだれとでも定額”でほとんど制限の無い通話定額プランに出来ますが、基本プランが十分面倒だと思うのですが。
ウィルコムお得意の通話プランですが、最も簡素なのはどう考えても最初から通話定額でしょ!
そういえば知り合いで数年前のウィルコムを使用していた時に、恋人との長時間電話をする際は10分毎に掛け直すという涙ぐましい努力をしていた人もいました(笑)。
もちろん10分以内の通話の割合が高く、このプランでも十分だという方もいるかと思いますが、それが料金プランを複雑にしてきた遠因ではないかと思います。

ソフトバンクの子会社となって「スマホの料金プランは複雑~」と言って親会社にケンカを売っていたワイモバイルさんですが、結局は他の携帯事業者と何ら変わらない料金設定でした。
いいですか、携帯事業者さん!
最も顧客を考えた料金プランというのは、条件設定の無い通話定額・データ定額のことを言うんですよ!
通話定額を導入して金が取れなくなったから、データ通信で金を取ろうという姑息なやり方には反吐が出ます。
利用者を考えて料金プランを設定してください!
そこで筆者が考える最適な料金プランを紹介しましょう。
通話定額・データ定額で6000円程度。
端末代は予め料金に組み込んだ様な料金プランにはしないで、別途計算すべきです。(海外ではそれが一般的)
次に契約解除料。
契約解除料を設定しないと顧客を繋ぎとめられないような経営はしないでください。
これで儲けが出るのか?という疑問が出そうですがこの料金設定にすることで無駄が解消されます。
まずお客様サポートセンターを大幅に削減出来ます。
というのも現在の同センターが大量に人員を割いている最大の要因は、料金プラン全体が複雑だからでしょう。
月の定額6000円でそれ以外の支払いは無し、端末代で毎月割だの面倒な仕組みは無し、となれば問い合わせる理由も無くなります。
無駄な料金設定を作って、無駄な人員を割いているのが現在の携帯通信業界です。
最低限必要なもの以外はオプションサービスとして提供すべき。
そして広告料。
テレビを始めとしてアホみたいに広告が流れていますが、その分は顧客の利用料金に上乗せされているわけです。
果たしてテレビ広告を見てスマホを買おうと思う人間がどれだけいるのだろうか・・・。
この時代にもっと効率的な宣伝方法があると思うのだが、癒着でもあるのだろうか。
膨大な広告費を回収するために利用料金設定を上げる、という悪循環に陥っているのではなかろうか。
現在の業界は談合の様な状況になっていて、この料金帯が一般的と考えられているが、無駄の上に成り立っている料金プランなど正常では無いだろう。
もちろんほとんどデータ通信を利用しない人向けに、1GBプランや二段階定額はあっても良いでしょう。
それでも二択で済むので明瞭だとは思いますが。

ということで、”日本の経営者は経営能力が無い”とよく言われることを体現している様な携帯業界ですが、今後はもっと顧客を考えた料金設定をする事業者が現れることを願うばかりです。

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