表題にある緑の魔女と言えば、環境洗剤として有名です。
特徴として挙げられるのが、まず植物性であること。
市販の大半の洗剤が石油由来の合成界面活性剤であるのに対し、緑の魔女は天然植物由来の界面活性剤を使用しています。
次にこの洗剤を使用することに依って、排水溝などが綺麗になる!ということがあります。
これは汚れなどを分解することが出来る微生物の働きを活性化させる成分が含まれいている、ということになります。
通常の微生物の量では汚れの量に対して足りないので、この緑の魔女に含まれるグロースファクターが微生物を増やす手助けをし、結果として汚れの分解を促進する、と商品説明にあります。
実際にほぼ全種類使用した筆者が、そのレビューをします!
“ほぼ”というのは緑の魔女 ランドリー柔軟剤入りと緑の魔女 全自動食器洗い機専用洗剤は使用していません。
柔軟機能は求めていないのと、食器洗い機は持っていないので(笑)。
緑の魔女キッチン
食器洗い用洗剤で、これはフルーツ酸を配合して弱酸性仕様で手肌に優しい、というのが売りです。
汚れ落ちは?
まず最も重要な汚れ落ちに関してですが、筆者の使用環境では特に落ちが悪いという印象はありません。
こびり付いた汚れなどの強い汚れが出ないこともありますが、カレーも落ちるし通常の汚れは問題無く落ちます。
ただ!油が多い汚れは界面活性を失いやすいと思います。
強い油汚れを洗うと目に見えて泡立ちが消えていきます。
ですので、そういう汚れが多い場合は使用量が増える可能性があります。
それでも植物性界面活性剤では十分な性能だと思います。
大半の食器用合成洗剤は汚れ落ちが良い代償として、もれなく人体の細胞破壊もしてくれます。
なので安全性と両立させるなら、譲歩も必要だと思います。
泡立ちはスポンジに少量付けてクシュクシュするだけですぐに泡立ちます。
泡切れはすぐに洗剤が流れて、食器はキュキュっとします。
ただ布巾を緑の魔女で洗うと、しばらくは泡が残りました。恐らく筆者の使用している布巾が特殊なので繊維の奥に入り込んで流れないものと推測しています。
手荒れはかなり少ない!
これは合成洗剤を使用していた頃と比べると顕著です。
ひび割れるはカッサカサになるはで、特に冬時期はハンドクリームが必需品となっていました。
しかし緑の魔女を使用するようになってからは、これらの症状はほとんどありません。
もちろん界面活性剤なので油分は取りますが、皮が剥けるような明らかな手荒れは発生しなかったのです。
真冬で冷水・温水でも使用していますが、全然違います!
食器洗いをすると手荒れが気になりますよね?
マスコミはスポンサーに配慮して批判しませんが、大半の石油系合成洗剤は細胞を破壊するから手が荒れるんですよ!
緑の魔女を使用すれば明らかな違いを実感出来ると思います!
で、気になる排水溝は?
この製品のアピールポイントである、排水溝を綺麗に保てるかについてですが、これは”そこそこ”って印象です。
2ヶ月程度放置しても黒カビが生えたり詰まったりすることは無くなったので、効果はあると思います。
ただずっと掃除しなくても大丈夫か?と聞かれると、やはり微生物にも分解出来ない汚れはあるだろうな~と。
例えばご飯粒とかは分解されること無く残っていました。
なので期待し過ぎると肩透かしを食らうかもしれません。
それでも石油系合成洗剤はそもそも微生物が分解出来たとしても長期間かかるし、石鹸だとカビが発生し易いしで、結局は掃除しにくい場所はこういう製品に任せるのが一番かな~と思います。
掃除の頻度は間違いなく減りました。
使用量は?
環境洗剤だと使用量が増える傾向がありますが、緑の魔女は少量でも十分泡立ち、汚れも落ちます。
値段も石油系合成洗剤と変わらないので、経済的だと思います。
ただ既述の通り、油汚れが多いと使用量が増えますので、油大好き!な家庭は多めに使う必要があるかもしれません。
欠点は?
しいて欠点を挙げると、拭きあげない場所や流し足りないところは白くなります。
石鹸カスとまでは行かないのですが、薄ら白く見えるという感じです。
ただキッチン使用後に拭けばシンクがピッカピカを保てたので、洗剤が付着して十分に水で流れていない場所は白くなるのだと思います。
この点はどの洗剤でも似た様なものだと思うのですが、筆者としては「石鹸カスみたいなものは微生物が分解出来ないのね・・・」なんて考えてしまいました。
なので全てを分解出来るわけでは無いようです(笑)。
下は筆者愛用の台所用スポンジと、特殊繊維の布巾です。
台所用スポンジの詳細はこちらの記事をご参照ください。
緑の魔女バス
お風呂用洗剤ですが、湯アカや石鹸カスを強力に分解、ヌメリや皮脂汚れも簡単に落とせる!と商品説明にあり、必要な機能は全て備えているように思えます。
では、実際はどうなのでしょうか。
汚れ落ちは?
肝心の汚れ落ちですが、これはあまり期待しない方が良いかもしれません・・・。
石鹸カスは軽度のものしか落ちません!
溜まった固いものは気休め程度で、付着して日が浅いものは取れました。
なので大掃除として使用するには厳しいかもしれません。
また鏡も曇ったままでした。
カビも落ちませんでした。
頑固では無い汚れなら落ちます。
やはり日常用かな?という印象を受けました。
泡立ちは少ない!
一般的なお風呂用洗剤と比較すると、泡立ちは少ないと思います。
アワアワで洗いたい人には不向きでしょう。
ただ!一般認識に誤解が多いのですが、泡立ちと汚れ落ちは大した関係はありません!
泡立っていなくても汚れは落ちます。
透明な液体だと汚れが落ちているか疑心を抱きますが、泡立っていなくても汚れは落ちましたのでご安心ください。
使用量は?
こちらも使用量は少なくて済みます。
筆者はスポンジに少量付け、上から順番に洗っています。
ただ前述の通り泡立ちは少ないので、泡=汚れ落ち、と解釈している人は使用量が多くなってしまうでしょう。
少量でもバスタブはキュキュっとします。
値段は石油系合成洗剤より少し高いと思います。
排水溝を見て衝撃!
この洗剤は排水溝を綺麗にする機能があるということで、排水溝は放置してみたのです。
結果は悲惨なものでした・・・。
筆者宅ではシャワーのみだったりで、お風呂掃除は2ヶ月に一度程度です。
そして実感したのが、緑の魔女は毎日使用しないと効果が無いということ・・・。
やはり継続的に微生物を元気にする必要があるみたいです。
ちなみに排水溝の掃除もするので、下の使い捨ての手袋を愛用しています。
破れにくく安価なのでオススメです。
緑の魔女トイレ
トイレ用は黄ばみや黒ずみを強力に分解!というのがアピールポイントです。
これは大して参考にならないレビューで申し訳ないです<(_ _)>
というのも筆者宅では汚れが目立ってきたら掃除をする方針なので、毎日洗剤を使って掃除をしたい人には読み飛ばして頂きたい!
筆者がこの製品に期待していたのは、トイレの浄化槽に入れるだけで汚れが落ちるのではないか?という点です。
ラクしたいですよね~(笑)。
環境は週に1度程、浄化槽へ容器を押して2秒程度投入。
結果としては黒ずみの発生を遅らせることは出来たかな?といった程度で、便器内の掃除が不要になることはありませんでした・・・。
なので気休めに使用しています。
ちなみに大掃除時にはおまかせください トイレ用 柄付きを使っています。
使い捨てだし簡単なので。
緑の魔女は安全性が高いので、もしトイレの水が跳ねたとしても気にならないことは素晴らしいと思います。
洗剤単体での汚れ落ちが優れているとは思いませんでした。
緑の魔女ランドリー
こちらはしつこい汚れも少量で簡単に落ちる、と商品説明にある液体洗剤です。
汚れは落ちる?
筆者宅ではしつこい汚れは滅多に出ませんが、通常の汚れなら問題無く落ちます。
ただ日が経過したシミは落ちませんでした。
そして汚れ落ちに関して特筆すべきが、生乾きの臭いは全くしないということです。
100%部屋干しで、乾くのに3日程度かかることもありますが、生乾き臭がしたことはありません。
少し前に有名な洗剤メーカーが生乾きの臭い物質を発見した!と発表していましたが、穿った見方をすればそもそも石油系洗剤は微生物が分解出来ない、もしくは分解にかなりの時間が掛かるため、それのせいで悪臭がするのではなかろうか?と考えています。
なので速やかに微生物が分解出来る緑の魔女は、臭いが発生する汚れさえ取れていれば生乾き臭はしないと思います。
石油系合成洗剤は何度すすぎをしようが繊維に残存していますよ!
これがアトピーなど皮膚アレルギーの原因になっていることは黙殺された公然の事実です。
ちなみに泡立ちは少ない方でした。
残り香は持続しない。
洗濯後は香りがしますが、数時間ですぐに消えます。
香りを求めたい方は柔軟剤を使用した方が良いでしょう。
ただ!他のレビューを見ていると、緑の魔女を使用した後に一般的な柔軟剤を使っているという感想がありましたが「それ緑の魔女使っている意味ないのでは?」と思います。
柔軟剤で石油系を使用したら植物性製品の効果が相殺されて、緑の魔女の利点が減ってしまうでしょう。
なので、柔軟剤を使用する場合は植物性を選ぶべきでしょう。
ただ植物性はほとんど無いですし、あっても香りが持続するものは無いのですよね~・・・。
洗濯後の仕上がりについては、柔軟剤を使用しなくてもゴワゴワしたことはありません。
値段は高い?
市販の合成洗剤と比較すると高いと思います。
それでも極端に高いわけではなく、環境洗剤では安い方です。
使用量が家庭に依って異なりますから、価格は商品説明を見て計算されると良いと思います。
筆者はこの価格帯なら許容範囲です。
洗濯槽や排水溝の汚れは落ちる?
これは判断が難しいところです。
まず筆者宅では塩素系・酸素系の槽洗浄など幾つか使用したことがありますが、一度もカビなどの汚れが出てきたことがありません。
カビが発生しないコツは??
それは洗濯が終わったら蓋は常時開放しておくことです!
水気があるとカビが増殖しますので、乾燥させることが重要です。
常時開放するだけでかなりのカビは防げると思います。
ドラム型だと厳しいですね・・・。
ただ洗濯槽以外の場所でカビが生えていましたが(笑)。
排水溝については、近づいても臭いはしませんでした。
キッチンの排水溝と違って目視で確認するには限界があるので、臭いがしないということで効果があったと判断しています。
総括
緑の魔女は植物性の界面活性剤を使用している、非常に安全性の高い製品です。
ちなみに界面活性剤自体が非難されることがありますが、それ自体はそこまで有害なものではありません。
自然界でも卵とか界面活性作用のある物質は多くありますから。
少なくとも筆者は植物性の界面活性剤なら許容して良いと思います。
また商品の売りでもある排水溝への効果も、掃除の回数が減る程度には効果があると実感しています。
ただ既にかなり汚れている排水溝については簡単には難しいかも・・・。
過度の期待は禁物ですが、試す価値はある商品だと思います♪
筆者はキッチンとランドリーはお気に入りでオススメです!
大容量だと経済的なので、まずは本体を試してみて良かったら大容量を購入して詰め替えると長く使用出来ます。
製品詳細情報は商品ページに載っています。