最近、風邪薬のCMがよく流れていますが「風邪薬を飲んで早く治そう!」という触れ込みがありました。
風邪薬は多くの種類が出ていますが、基本的に風邪薬では風邪は治りません!
まず大前提として、風邪に特効薬はありません。
もし風邪の特効薬が開発されればノーベル賞ものだとも云われています。
そもそも風邪のウィルスは100種類以上もあると云われているので、その全てに効く薬など現状は存在しません。
風邪薬の宣伝では「熱を下げる」や「鼻水を抑える」など様々な効能を謳っていますが、この症状は人体にとって必要なことなのです。
熱は主として体温を上げることで免疫細胞を活発にし、鼻水はウィルスなどの異物を排除するための反応です。
つまり風邪の症状は早く治すために必要なことです。
にもかかわらず、その必要なことを抑えようとしているのが風邪薬と言えるでしょう。
また、風邪薬に含まれる化学物質は西洋医学に依るもので、基本が”治す”ことよりも”症状を強制的に抑える”ことにあります。
その点、漢方が含まれているものがありますが、こちらは人体の治癒力を高めて風邪を治りやすくする、という点に主眼が置かれているため、本来の免疫力を阻害するものではありません。
※もちろん一概には言えません。
東洋医学である漢方薬は効き目が穏やかな分、効果を感じにくいですが、化学物質の風邪薬よりも安全性は高いのです。
市販の風邪薬は数日の服用を前提として作られています。
そのため、1ヶ月程度服用するとかなり危険な薬と云われており、その安全性は高いとは言えません。
よく風邪の様な症状で病院に行く人もいますが、処方箋も市販薬と同じで基本が風邪を治すためのものでは無いので、かえって自己の免疫力を下げる要因となるでしょう。
この点、インフルエンザでもすぐに病院に行きたがるのは日本だけで、海外では病院に行かずに治すのが一般的な様です。
筆者は、製薬会社やそこと癒着のある官僚が自己の利益のために、インフルエンザの治療にタミフルなどを用いることを推奨していると考えています。
ちなみに最近では熱が出てもクーラーを付けて冷やして良い、ということが医療業界では一般的な様です。
深部体温を下げなければ免疫機能に問題は無いとの判断でしょう。
しかし風邪薬はというと、熱の感覚を抑えるものから熱自体を下げるものもあるでしょう。
つまり安易に飲むと逆に治りが遅くなってしまうことがあるのです。
風邪に最も効果のある治療法はバランスの良い栄養を摂取し、十分な休養を取ることです。
栄養ドリンクもカフェインが主成分なので気休めにしかならないですよ!
風邪薬のCMを見ていると「薬事法に抵触しないのか?」と思います。
マスコミもスポンサーに遠慮して批判出来ないのでしょう。
風邪は風邪薬を飲んで治そう!という風潮はどうにかして頂きたいものです。