空間除菌など本当に存在するのだろうか。

いわゆる空間除菌をする商品については、先ごろ大幸薬品など17社に対して消費者庁が措置命令を出したことが報じられました。
その商品というのは置くだけで二酸化塩素が空気中に浮遊するカビ等を除去、消臭する効果があるとのことで、CMも放送されていてご存じの方も多いかと思います。
しかし当該商品の根拠とされるデータが狭い空間や、空気の流れを無視したものとなっていて、現実の生活環境と乖離しているという理由などから措置命令が出たのです。
現在でもクレベリンは販売しているようですが、実際に筆者も以前幾つか使用していて、その効果の是非も確認しています。
効果はありません(笑)。
何故なら、その置くだけ商品の真下にカビが生えていました。
気休めで使っていたというのが実際のところです。

今にして考えると、むしろ当然の結果だったのではないかと思います。
というのも、恐らくこの手の商品で効果が表れるのは完全な密閉空間のみでしょう。
部屋内での空気の流れはある程度決まっていて、カビの生えやすい例えば本棚の裏などは空気の流れが少なく湿気が溜まるからカビが生えるわけです。
それを考えると、置いて空間中を除菌することなど不可能であることは明白ではないでしょうか。
もし二酸化塩素が飛散したとしても、空気の流れに沿うため基本的に空気が流れないような場所は除菌のしようが無い。

付随してプラズマクラスターなどの電子的に除菌する商品も販売されていますが、これについても筆者は懐疑的である。
筆者宅ではプラズマクラスターを発生させる除湿機を使用していて、割と頻繁に運転させているがカビは生えました。
思うに、こういった空間除菌で唯一効果があるとすれば、エアコンなど強制的に空気循環をさせるシステムのみではないかと思う。
クレベリンにせよプラズマクラスターにせよ、受動的というか自ら率先して除菌環境を構成する仕様ではないので、実際の効果が感じられないのだろう。
それに空気の密度は水中でも無い限り、生活空間には充満していると言えるでしょう。
その中を人工的な物質で常に満たす、というのは非常に現実的ではないだろう。
無論、カビが人間の目で認識出来る程度の繁殖をするまでは何日か必要だけど、空気中に大量に存在する胞子やウィルスを常に除菌し続ける、というのは無理があると思うのは筆者だけであろうか。

少なくとも置くだけやスイッチを入れるだけで除菌出来ます!って表現は止めるべきだろう。
”商品の影響力が届く範囲でのみ効果があります”とでもするのが適切だと思う。
そうでなければ今後も措置命令など行政指導が入るだろうし、法的な論争に発展する可能性だってあるだろう。

ちなみに近い商品で納豆菌などを飛散させて、カビやウィルスを喰わせるというものもあります。
個人的にはこちらの方がまだ現実的かなとは思いますが、お風呂場で使用してもカビが生えるのがやや遅くなった程度だったので、やはり空間除菌は難しいのだと認識しています。
いずれにせよ使用することに依りカビも生えず、インフルエンザにも効果的!の様に過度に期待させる表現は改めるべきである。

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